人気ブログランキング |

NGOカトマンドゥ日記

<   2015年 02月 ( 18 )   > この月の画像一覧

疑惑

2015、12、18

毛派は戦闘訓練を終え武器を渡されると、いつ政府軍から攻撃されるかもしれない緊迫感を持つようになる。もっと言えば、その瞬間から生死の狭間に立つ。戦士の雰囲気が常に漂う。当然人相も変わる。スマンが良い例だった。
スマンにも、他の子供たちにも、植林を始めるときに出会っている。
1974年、初めて見たトゥプチェは、砂漠化した荒涼たる大斜面だった。他のネパールの山間地と変わらない。
e0155370_94062.jpg

カウレ村から戻る道は、植林の成果を辿る道でもある。
最初は松は植えない方針だったが、それしか生えない場所があるのを老バンダリが教えた。
by ngokathmandu | 2015-02-18 08:49

疑惑

2015、2、17

ロクは、秘密を私に話してしまった。ランバブは、私がスマンの正体を知っているとは気が付いていない。スマンが毛派ゲリラだと知っても、私は少しも驚かなかった。
ちょうど私たちがゲリラに方位された2001年1月1日は、9つの左翼政党ゼネストを呼びかけた日でもあった。翌2日も、バス、タクシーなどの交通機関が止まり、観光産業は大打撃を受けた。日本からの航空機も、乗り入れ中止となった。議会は3分しか開かれず、乱闘で終わった。
by ngokathmandu | 2015-02-07 17:53 | ネパール植林地

疑惑

2015、2、6

ふたりはその場で話し合った。
「ランバブ君、どうしたらよいと思う?」
「どうしましょう」
「埋め戻そうか?」
「その方が良さそうです」
「何もなかったことにしよう」
「勿論です」
結論は決まっていたようなものだ。
誓約書は埋め戻された。このことは二人だけの秘密になった。
e0155370_201523.jpg

カウレ村の下がディー村。
その下がカルキ村。
いずれも緑化に成功している。
e0155370_2014366.jpg

カルキ村の植林地。
by ngokathmandu | 2015-02-06 19:54

疑惑

2015、2、5

こんな具合だった。つまり、ロクは、ふたり一緒に発見したことにしたかったのだ。
ランバブとロクは、初めて紙面を読んだ。本当のところロクは二度目なのだが、ランバブと同様に驚愕して見せた。書かれてあるのは一種の誓約書である。近々、毛派幹部へ出すのだろう。
自分は毛派に身を委ね、たとえ家族を犠牲にしても自分の任務を全うする。誓約に背けば殺されてもかまわない。そんな文章が続き、末尾にはっきりと署名があった。スマンは私たちの識字教室で字を習った。
e0155370_14253766.jpg

この時期、ポインセチアはどこでも見られる。
e0155370_1426394.jpg

D村(ディーガウン)で作った水道。
貯水タンクはずっと上にある。
by ngokathmandu | 2015-02-05 14:15 | ネパール植林地

疑惑

2015、2、4

ロクは私たちの植林の方針に従って、ネパール側の指揮を取ってきた。童顔のランバブは、ロクが呼ぶからにはセンターでの仕事の話だろうと思い、ゴム草履を突っ掛けて来た。ロクは遠くから畑の方を見て言った。
「ランバブ君、あれは何だろうね?」
ロクは、初めて見つけたように、例のものを指さした。
「ダイ(お兄さん)、赤い布のようですね」
「もう少し、近寄ってみようか」
「ええ」
e0155370_111495.jpg

この時期はポインセチアがきれいだ。
e0155370_11144669.jpg

写真を撮っていると、こっちにもっときれいな場所があります、と教えてくれる村人がいた。
by ngokathmandu | 2015-02-04 11:06 | ネパール植林地

疑惑

2015、2、3

畑の道を歩いていると、離れた畦になにか赤いものが見えた。気になったので近づき、布のような端を引っ張った。20センチほどがズルズルと出て来た。その先に、ビニールの袋がある。中身は一枚の紙だった。読んだロクの顔から血の気が引いた。
次に取ったロクの行動は、ずいぶん奇妙に見えた。慌てて元通りに埋め戻し、近くの植林センター教官補のランバブを呼んだのである。
e0155370_12171550.jpg

ひえ畑とわずかな水田が混在している場所があった。
by ngokathmandu | 2015-02-03 11:58 | ネパール植林地

疑惑

2015、2、2

ロクは途中で左手に道をそれ、自分の畑のある方向へ曲がった。作柄を見たかったのだ。植林をする前は、その場所に緑色のサグ(野菜)などはなかった。植林に因って、涸れ谷に水が湧き、そこからパイプで水を引いて来たのだ。同じ方法で、どの家も飲み水は十分に確保されている。アマサギが空を飛んでいた。以下はロクの話による。
「畑の道を歩いていると、離れた畦になにか赤いものが見えたんです」
ロクは言った。
e0155370_97122.jpg

ちょっとポーズ。
早く行かないと遅れるよ。
by ngokathmandu | 2015-02-02 08:56 | ネパール植林地

疑惑

2015、2、1

2001年6月になってすぐ、夜間決まって降雨があった。トタン屋根を叩きつけるような勢いだった。誰もが雨季に入ったのだと思った。だが、雨はいったん止んでしまう。
この2、3年はいつもそうなった。トウモロコシを植えた村びとは、芽を出した苗が枯れるのを嘆いた。雨季は、年ごとに少しずつ後へずれるようだ。
下旬になり、ようやく雨季らしい雨が7日ほど続いた。ある朝、ドゥルガの実兄のロクは、自宅から電力会社に向かっていた。
e0155370_8503884.jpg

学校へ行く子供たちが手を振る。
ランドセルではなく、ジョラを頭から懸ける。
e0155370_854164.jpg

なにそれ?
ランドセルを背負っている子もいた。
by ngokathmandu | 2015-02-01 19:28 | ネパール植林地



小中学生の牛乳パック回収によるヒマラヤの森作り
NGOカトマンドゥ
カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧