2015、5、1
会場にいるネパール人の半分は、毛派かシンパか、そのどちらかであろう。
ネパールの農村もまた近代化の波から逃れられない。
両親が二人の子供の手を引く産児制限の看板はすぐ取り外され、コカ・コーラのそれに取り換えられた。若者は町や外国から流れて来た文明の匂いを嗅ぎ取り、村を捨てる。
出来たばかりのバス道路は、首都から来る人より、何倍も多い出て行く人を運ぶ。
手際よくマニ車を据え付けているのは、首都から来た職人だ。
大方は、古都パタンに住むネワール族の仏具専門のカーストの人である。
グンバ(チベット仏教の寺院)やムールティ(仏像)を作るにも、お世話になる。