2015、1、24
手前の田んぼの中に、焦げ茶色の堆肥が置いてあった。次の何枚かの田はすでに土が鋤かれている。畦道に60センチほどに生長したマメ科のシーソが見えた。葉は柔らかそうな薄緑色である。山羊の大好物だ。乾季の草がないときはこれを与える。そのうしろは、河の近くまで黄色の花が咲き乱れている。
「トリ(菜種)です。食用の油が採れます」
ヤショダとは長い付き合いだから、私の考えていることはとっさにわかるらしい。
水があることで、カウレ村の生活も一変した。
水を汲みに行かずに済むのから、主婦の体が休まる。
食材を洗ったり、体を洗ったりもでき、衛生的だ。