2009,12,20
〔右がボスラム、左がランバブ〕
ボスラムとランバブの兄弟は、子供のときから植林センターで仕事をしていた。
ボスラムは、今でこそプラビ様のようないい男だが、20年前はただの鼻をたらした子供だった。
私たちは、日本から持ち込んだ色が落ちないペンキで、苗に年代ごとにペンキを塗っていた。1年目は赤、2年目は青、3年目黄色、という具合だった。ボスラムは、なぜかいつもペンキの缶を持って付いてきてくれた。
身軽なボスラムは、いい仕事をしてくれた。すぐに要領を覚え、険しい斜面にある苗は、自分の判断でペンキを塗られるようにさえなった。私たちはボスラムを重用した。
ボスラムの兄のランバブも、仕事だか遊びだか分からない手伝いをしてくれた。しかし、とてもまじめだったから、後になって、兄の方は日本で植林の勉強をすることになった。
ボスラムはセンターを離れたが、ランバブは今でも頼りになるスタッフだ。