NGOカトマンドゥ日記

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オリーブの一葉

2015、3、31

税金の額は、所有している土地の広さ、カースト、養う家族の数、などで異なる。例えば、あるバフン族の中地主は12000ルピー、チェットリ族の中地主は8000ルピー、バフン族の大地主は13000ルピー、別のバフン族の大地主もやはり13000ルピー、別のバフン族の小地主は500ルピーと鶏数羽を支払った。タクリ族の男は食料雑貨店を経営しており、毛派は税として勝手に商品を持ち去った。カーストの低い者や貧しい者からは税をとらないという噂もあった。私は植林をしているカミ族の村で、リーダーの男に訊いた。

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マネ村E斜面の近くの水場。
昔よりは、水の出が良い。
ずっと上に、故アイマンシン老が率いるFグループが植えた森がある。
そのおかげだ。
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いろいろな容器が並ぶ。
これらを満たし、苗まで運ぶ。
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by ngokathmandu | 2015-03-31 11:20 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、30

サッカリとナッカリ言う言葉をよく聞いた。サッカリは本物の意味で、ナッカリは偽物である。ある男が水牛を売って20000ルピーを得た。すぐ毛派が来て税金として幾らかを持ち去った。ところが後で別の男がやって来て、同じことを要求した。最初の男はナッカリだった。ナッカリがばれると、村びとは張本人を袋叩きにした。
税金の額は、所有している土地の広さ、カースト、養う家族の数、などで異なる。

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マネ村に入ると、25年前に子供たちが植えた苗が立派な木になっている。
偶然出会った青年が、
「メメ(タマン語のお爺さん)、あなたから頂いた苗は、5本とも大きくなっていますよ」
と、挨拶した。
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見えてきたマネ村の植林センター。
周囲にも様々な木々が植えられている。
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by ngokathmandu | 2015-03-30 18:39 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3,29

政府軍特殊部隊は毛派になりすまし、村びとと毛派を監視した。双方の残酷さは、年ごとに拡大する。放置されたり、埋められた死体は、服を剥がされ、指や腕を切り落とされていた。首がなかった例もある。どちらがしたかは、誰も口を閉ざすようになっている。2002年の秋ころには、毛派の徴兵が八クラス以上の学生にまで及んだ。一四か、一五歳でゲリラ訓練を受けるのだ。

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カウレ村から、D村、タンダパニ村を経てマネ村に向かう道路。
上下に植えているが、あまり活着していない。
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崩壊も認められる。
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by ngokathmandu | 2015-03-29 11:39 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、28

会場の窓から、昨日と同じような陰鬱な曇り空がのぞいていた。誰も身動きしない。会員たちは、初めて村の現状を知ったようだ。
政府運と毛派軍の戦闘は激しさを増していた。毛派の標的は軍、警察の他に、ガビサ(政府任命の村長)、コングレス(国民会議派)の幹部、毛派へ税金を納めなかった者、同調しなかった教師、退役した軍人、警察官などである。
理由なく殺され、葬儀すら出せなかった例もある。
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カウレ村の苗畑。
主に、ネパール三葉松である。
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お別れの挨拶。
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花(メンド)とお餞別をいただく。
50ルピーのお札が覗く。
白いカタは、チベット仏教の聖なる布だ。
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by ngokathmandu | 2015-03-28 19:52 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、27

ロクは一人ずつに挨拶しながら、すでに村が毛派に乗っ取られている現実に打ちのめされていた。と共に、少しは残っていた毛派に対する抵抗感が、萎えて行くのが分かった。
その日の議題は税金だった。土地の面積に従って、1、000ルピーから24、000ルピーを支払うことが決まった。

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翌日、カウレ村のみなさんにお別れをする。
ミンマちゃんも、来てくれた。
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女性たちが、釈迦をたたえる「ギュルギュル」の御詠歌を謡った。
そして聖なる「カタ」を掛けてもらった。
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by ngokathmandu | 2015-03-27 09:41 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、26

ロクは、ためらいながら戸を開け中に入った。
中は暗かったが、急に大勢の気配がした。
「ナマステ」
とロクは挨拶した。
眼が暗さに慣れてくると、すぐ前に、知っている顔があった。その次も、その隣も、知り合いである。職場の同僚、上役、友人の地主たち、子供の学校の教師など、村を動かすほとんどの人がそこにいた。彼らの顔には、心からロクを歓迎する表情が現われている。
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踊って下さった、女性たち。
ぺマさん、カニルさん、サリナさん、エマさん、ドルマさん、ビンティさん。
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水やりの入れ物。
水甕あり、バケツあり、牛乳入れあり、ビンあり、・・・。
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by ngokathmandu | 2015-03-26 20:25 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、25

とうとうロクは集会に行くことにした。その時の場所はNO1地区にあるバフン族の家だった。
時刻は深夜12時に近い。ロクは2地区だから、ライトを手に持って涸れ谷を越え、ほぼ時間通りに着いた。家を間違えたのでは、と思えたほど、周囲は物音ひとつしない。庭には、ウルシ科のマンゴーの木が5本、等しい間隔で植えられていた。植林センターからの苗に違いなかった。両端の2本は5メートルある。1地区で、こんなに見事に植えられた場所はない。私はグリーンカードの控えから、その家の名字を割り出した。。
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踊るぺマさん。
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他の踊り子も加わる。
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「セキメンド」という踊りである。
正確にはセㇺキメンド、らしい。
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メンドはチベット語で花のはず。
すると、何かの花の踊りであろう。
だが、タマン語通訳のミナさんの話では、なんと、心の花、だって・・・。
参ったなあ。
詩、のように美しい、なあ。
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by ngokathmandu | 2015-03-25 09:07 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、24

デモに、ロクは参加しなかった。
500人が行進したと後でわかった。一つの家から一人は出た計算になる。すぐ集会への出席の要請が追いかけてきた。仕方なく妻をやった。三郎や次郎がいて、
「妻を殴ってはいけない。博打をしてはいけない。酒を飲んではいけない」
と教えた。そんなことに無縁なロクは安心した。しかし集会は煩瑣に行われ、そのたびにしつこく出席を誘われた。
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タマン族のダンスが始まった。
正装して踊るぺマさん。
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普段から畑仕事をするぺマさんの動きは速い。
全身で踊っている。
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by ngokathmandu | 2015-03-24 18:59 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、23

三郎ことハリーネパールの話したことは、カースト制度は良くない、人はみな平等である、土地を持たないものがいるのはいけない、などだった。そういう三郎だって、村では中級の地主だった。いずれにしろ、ロクの期待に反し、それで終わりではなかった。
デモに参加するよう指令が来た。村にはカトマンズのように広い通りがあるわけではない。デモの場所は、トリスリ河の右岸沿いに、隣のラシュワ郡へ通じる吊り橋のところまでだった。

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グンバの中。
クン、ジュ、ソンの三体の仏が祭られている。
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高僧も食事にいらした。
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by ngokathmandu | 2015-03-23 18:45 | ネパール植林地

オリーブの一葉

2015、3、22

「普段は政治に無縁な村人に、毛派は接近する。最初、話を聞くだけで良い、と言われ、誰もが簡単に考える。しかし、要求はエスカレートする。いつのまにか税金を支払うことになってしまう」
ロクの家に時々顔を出すハリー・ネパールを、私は三郎と呼んでいた。ロクは、
「なに、話を聞いてくれとうるさくてね」
と打ち明けた。次のときは少し明るい顔で、
「やっと一時間ばかり話を聞いてやり、タパインコ、ビチャル、ラムロチャ(あなたの考えは良いですね)と言ったら、それきりですよ」

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細い苗や、曲がってしまった苗には支柱が必要だ。
ミンマちゃんは、要らない細木を刺して、草の葉で結ぶ。
こんな高度な技術を、誰が教えたのだろう。
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ミンマちゃんの頭の後ろは、お釈迦様のように、細かく編んでいる。
母親がやったのだろうか。
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by ngokathmandu | 2015-03-22 11:59 | ネパール植林地



小中学生の牛乳パック回収によるヒマラヤの森作り
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