植林地
2008年12月21日
カウレを発って、下のカルキガウンに向かう。 岡の上に巨大なグンバが建設中である。その周辺に半年しか経っていない苗が見えた。 ネパール松、チャンチン科のバケイノ、他に、ラクリ、ツニ、チラウネ、などがある。 水場はここでも遠い。20分ほどかかって小さな水源に着く。ここでみんなで水を汲み、何度も何度も運ぶ。これがネパールの植林である。ここが森になれば、枝打ちで薪が得られる。枝打ちの原則は高さの1/2までだから、木の生長に良い。 くたびれて又くだり、マネガウンに入る。ここは18年間植え続け、今は10万本の森がある。 失敗した2か所の内1か所がこのEグループの森だ。 ここは絶えず地すべりがあるようなもろい斜面、石垣が壊れ、パイプがどっかに行ってしまい,貯水タンクには水がない。メンバーは不熱心、とすべての失敗の要件がそろっていた。 でもそんなことはネパールでは普通である。そこで植林センターの職員を動員して、水をやったり、植えたり、出来ることは何でもした。今、石垣を作りなおしている。 ベトラワティの森を作ったチャンドラさんの息子・テク・ピャクレルさんに出張ってきてもらい、一大セメント製石垣を作ってもらった。長さ150メートル。あまりの立派さにあきれ果て、しばし写真を撮るのを忘れていた。 これからさらに横に石垣を足し、7月になったらハンノキを植える予定なのだ。今度こそ成功させて見せる。 下層階級であるカミたちの森は6年を経て、ようやく着実さが感じられるようになっている。 以前は飲み水がなかった村に、貯水タンクをつくった。そこからの飲み水は十分な量があり、植林地にも引いて、いつでも水をかけられるようにしてある。 マネガウンのセンターに入る。ここは空き家を借りて、トイレなどを取り付け、植林視察の拠点にしている。うとうとしていると、前に誰かが座っていた。ミンクマリである。 ミンクまりはマネガウン村90戸を率いて植林に参加した故アイマンシン長老の妻である。 1年以上酒びたりになっていたが、立ち直って苗に水をやっている。 地元の取れ取れのバナナ、ゆで卵、自家製ドーナツ〔輪が頭ほど大きい〕を持ってきてくれた。 故アイマンシン長老夫人のミンクマリさん マネガウンでの各村代表による会議 同上。左端はタンダパニ村女性代表のポサンさん ポカリガウンの植林地
by ngokathmandu
| 2008-12-21 09:53
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