2015、7、18
マネ村のカジマンは、昼食が済み、さて濁酒を一杯飲もうかと甕のふたを開けた。
柄杓を突っ込み、皿になみなみと注いだ。
それを口まで持ってこようとした時、激しい揺れが来た。
家族と共に外に出たが、それから丸2日、酒を飲むことが出来なかった。
素面だったのは、人生で初めてではないか・・。
「手を貸してくれ」
と、コピラジが道でどなった。
すぐコピラジの意図を察したカジマンは、一分もかからず、ミンクマリの家に着いた。
空から見て、きらっと光るのが仮設のトタン板。
黄色や青は、仮設にビニールシートを使ったもの。