2014、10、31
毛派の首領、ゲリラの司令官太郎(カティオラ)から尋問を受けた時、無論、ある程度の内容は想定していた。
金に絡む話には、必ず、毛派が絡んで来たからだ。
数字を半分にすれば、嘘とばれる。
かと言って、年間の予算額は知られたくない。
およその数字を、ネパール語で答えた。
すると太郎は、
「そんなに安いのか」
とか、
「自分でやったんだから、数字がすぐ出てこないはずはないでしょう」
とか、急所を突いてくる。
「あなたは、医者でしょう」
と、皮肉めかして言ったりした。
背中を冷たい汗が流れ、今にもズボンの下から滴り落ちそうだった。
タマン族は、竹の籠(ドッコ)を編むのがうまい。
これを売って、現金収入にする。