2011、 3、 3
こんなに長い時間、村の建築現場を見たことはなかった。
敷地が広いのである。
これを少しずつ、コンクリートで埋めてゆく。
コンクリートを運んでくるのは、誰かのお母さんだったり、おとうさんだったり、こどもだったりする。
運んできたコンクリートは、さらに水を混ぜてから敷き詰められる。
誰かが、どさっとコンクリートをぶちまけると、男たちが素早く水と混ぜ、敷き詰める。
運んでくる人は、入れ替わり、又何度目かに、同じ人になる。
100人のうち、賃金を支払われるのは、町から来た専門職5人だけ、残りの95人は奉仕活動である。